闇金の手口〜3つのポイントと代表的な手口<090金融・システム金融・年金>
ヤミ金からお金を借りると骨の髄までしゃぶられるなどと言います。
ヤミ金は普通のカードローンなどと比べてどういったところが怖いのでしょうか。
闇金の手口とはどのようなものなのでしょうか。
闇金の手口3つのポイント
ヤミ金に手を出させるには、まずお金を借りたい人を見つけ出さなくてはいけません。
しかし、そこがヤミ金だと分かったら警戒して借りないという人もいるでしょう。
そこで、最近のヤミ金は電話勧誘やダイレクトメールの他に、インターネット上にホームページを作成して勧誘している業者もいます。
それだけでは闇金かどうかの判断がつかず、住宅ローン金利○%などという甘い言葉に騙されて借りてしまうのです。
以前に返済の遅延があったり、自営業などでカードローンの審査を通らなかったりした人にも貸してくれるので、つい手を出してしまうのがヤミ金なのです。
銀行や通常のカードローンでお金を借りられる人ならまずそちらを利用するでしょう。
それでもヤミ金に借りに来る人というのは、足下を見られやすいのです。
法律で年利20%以上の金利を課すことは禁じられていますが、ヤミ金では月利40%というところもあります。
これは、10万円借りた場合の利息が一か月で4万円もつくということです。
そして、ヤミ金の場合返した金額はまず利息に充当されますから、毎月4万円返していっても元本は1円も減っていないのです。
前項で述べたように、ヤミ金では法外な利息を取っています。
ですから、ヤミ金からしてみれば長い期間貸していればそれだけ利息をたくさん受け取れるため、完済されない方がありがたいのです。
そのため、返済する時は事前に電話をしてください、という条件を付け、返済期限直前になったら電話に出ない、という手口もよく見られます。
そして、返済期限が過ぎてから「連絡がなかったのでとりあえず利息分だけ払ってください」と言われるのです。
無理やりお金を返してもこちらの口座に元本分を返金してくるという手口もあります。
利息が高くてもすぐに返せばいいや、などと考えてはいけません。
闇金の代表的な手口3選
さて、一口に闇金と言っても、実際にはその手口によって様々な種類があります。
特に近年は、闇金の手法や手口も多彩になってきており、中には先ほど挙げたように闇金とは知らずに借入を行ってしまうというケースもみられます。
そこでここからは、最近よく見られる代表的な闇金の手口についてご紹介していきたいと思います。
090金融とは、携帯電話番号のはじめの3桁が使われていることからも分かる通り、携帯電話を活用して貸金を行う業者を指します。
090金融は事務所など定まった拠点を持たず、足のつきにくいプリペイド式の携帯電話で債務者と連絡をとり、パチンコ屋や車などで直接現金の受け渡しを行うという手口を使います。
事務所などがなく、現金の受け渡しの現場を押さえることが非常に難しいため摘発が困難で、近年増えてきている闇金の形態のひとつです。
「ブラックOK」「主婦でも気軽に借入可能」といった謳い文句のビラを電柱に貼ったり、チラシをポスティングするなどの方法で広告を行うのも特徴です。
システム金融は、自営業者や個人事業主、中小企業者をターゲットとする闇金業者です。
システム金融の手口は商工ローンの申込者などのリストを入手し、事業資金が足りなくなりそうな人や、銀行からの融資を受けにくい人をピックアップし、ダイレクトメールやFAXを利用して、融資の勧誘を行います。
システム金融の業者の場合、闇金であるということを巧みに隠しながら勧誘を行う場合が多く、事業資金や借入金の返済で困っている方が、闇金と知らずに勧誘にのって借入を行ってしまうケースが多いという問題があります。
また、システム金融は業者間でネットワーク網が構築されているため、一度システム金融で借入を行ってしまうと、その情報が他の業者にもすぐに伝わってしまい、大量のダイレクトメールやファックスが送りつけられることになります。
この数年、闇金の被害者数は減少傾向にありますが、被害者総数に対する高齢者数の割合は増加傾向にあります。
年金担保融資はまさしく高齢者をターゲットとした手口で、年金を担保として高利の融資を行います。
年金担保融資で借入を行った場合、業者は言葉巧みに高齢者をだまし、印鑑や通帳、年金証書などを巻き上げて年金をかすめ取ってしまいます。
さらに、例え借入金を完済したとしても、取り上げられた年金証書や印鑑などが返還されることはほとんどなく、年金を奪われ続けることになると言われています。
当然のことではありますが、年金を担保とした融資は違法行為です。